黒いシンプルな革で、シンプルな作り込みで、裏地を無くしたバッグ。
…をコンセプトにお客様と共に、
生み出したブリーフタイプバッグ『ミシェル』のご紹介です。
まずは、実寸大のサンプル作りから取り掛かりました。
カタチにするにあたって悩んだのが、
裏地を配置せずに、内装にポケットを配置する事。
ボディに直接縫いつけてしまえば簡単ですが、
表にステッチの糸が響いてきてしまうは避けたい。
では、どのようにしてポケットを配置するか…。
当初は、持ち手のステッチと絡ませて
吊り下げタイプのポケットを考えておりましたが、
お客様より、良いアイディアを頂きました!!
取り外しできるポケットにしたらどうですか?と。
なるほど!!
ポケットをジャンパーホックで取り外し出来るようにすればよいのか!!と、
お客様からアイディアを頂きました。
実寸大サンプルで仕上がりのサイズ感や使用感を確認しながら、
いよいよ本製作となります。

今回使用いたしました革素材は「ミネルバボックス」の革色黒。
カジュアルシーンにもビジネスシーンにもお使い頂ける、万能な黒。
経年変化により革の艶感が増してくる様が、楽しみな素材でございます。

『ミシェル』をご一緒に生み出して下さったお客様用と、
店置き用の2パターンをお作りしましたが、
どちらも内装は共通で、
片側にはポケット。
反対側にはキーを配置することを想定したDカンとナスカンを配置しました。
ジャンパーホックでどれも取り外し可能で、
内装を自由にカスタムすることが可能になりました。
バッグを開くと、革の床面とポケットの吟面とのコントラストが、
革の質感が生きて良い雰囲気です。
裏地を配置しておりませんので、
革なりの質感を存分に楽しんで頂ける仕上がりとなっております。
ちなみに…
今回初めて「10号ファスナー」を使用いたしました。

この「10号ファスナー」とは、一番大きなサイズのファスナーです。
今後、定番化していくかは、
お客様の反応をみながら決めていきたいと思っております。
店置き用でお作りしましたので、
どうぞご来店頂きまして、ご意見頂けますと嬉しいです!!