お客様の相棒として2年半程過ごしたエスペディエンテの『長財布』が、
メンテナンスの為に里帰りしておりました。

この『長財布』をお使いになっていたお客様は、
オーダーを頂く際から意識の高いお客様でして、
フルレザー仕立てにてお作りさせて頂くことをご希望されてお作りさせて頂いたものです。
お預かりした時の印象では『長財布』の型崩れはほとんどなく、
とても綺麗に丁寧に使って下さっているなという印象でした。

お客様のご依頼は、「コバ」の剥がれが気になって…と、
里帰りした『長財布』ですが「コバ」のお直しは勿論のこと、
縫製も新しく縫い直し、
どうせ縫い直すならば「マチ」も一か所気になった所がありましたので、
「マチ」の革を新しく取り換えさせて頂きました。
最後に、革の黒ずみも気になりましたので、
革の表面のクリーニングもさせて頂き、すっかり綺麗になりました!

気分も新たに、きっともっと愛着が湧いてお使い頂けるのではないかと思っています。
それを想像するだけで、嬉しくなります!

メンテナンスの為の里帰りは、予想外の経年変化が起きていたり、
作る上で配慮が足りない部分があったりと、
まだまだ勉強不足があることを痛感するのですが、
こんな風に、革製品を通してお客様と末永いお付き合い出来ることが、
アトリエをオープンするにあたり、私たちが目指していたことですので、
喜ばしいことで、とてもやり甲斐を感じています。